CASE導入事例
スフィア(国:アメリカ合衆国)
Sphere Entertainmentが球体型アリーナ「スフィア」の没入感あるサウンドとハプティックシートのためにPowersoftと提携
- 事業内容
- 2023年9月にオープンした球体型の巨大なアリーナ
- 導入製品
- Powersoft社 Quattrocanali(設備用パワーアンプ)、Mover(超低周波振動トランスデューサー)
Sphere Entertainment株式会社(以下Sphere Entertainment)は本日、エネルギー効率に優れたアンプ技術のグローバルリーダーであるPowersoftが、ラスベガスの次世代エンターテインメント・メディアであるスフィアに使用されている没入型触覚技術と、最先端のアンプ・ソリューションを提供したことを発表した。Powersoftの技術は会場の1万席のハプティックシートと、HOLOPLOTによる世界最大のコンサートグレードオーディオシステムSphere Immersive Soundの一部として組み込まれた。
Sphere Entertainment傘下のMSG VenturesのCEO、David Dibbleは次のように語った。
「Sphere Immersive Soundはライブオーディオのあらゆる面で新たな基準を打ち立て、すでに何万人もの人々がそのクリアで個性的なサウンドに浸っています。そして、この週末にはDarren Aronofsky監督の『Postcard from Earth』をフィーチャーしたスフィア・エクスペリエンスのプレミアが開催され、ゲストは初めて真に多感覚的な次世代体験を味わいました。Powersoftの最先端かつエネルギー効率に優れた技術は、体験品質を損なうことなく、持続可能な目標を達成するための完璧なパートナーでした。」
スフィアのユニークなカーブした内装のために特別に開発されたSphere Immersive Soundは、会場の16万7,000チャンネルのアンプによって駆動され、このアンプは会場のHOLOPLOT X1オーディオシステムに組み込まれたPowersoftのコンパクトな超高効率16チャンネルアンプによって供給されている。
スフィアのための画期的な技術とコンテンツを独占的に開発するMSG VenturesがPowersoftと提携した理由は、従来のアンプに比べて約40%の省エネを達成し、音質を損なうことなく環境への影響を最小限に抑える超高効率アンプ・ソリューションを活用するためである。
「スフィアは、Powersoftの技術を応用した最も大規模で革新的なものであり、ライブ・エンターテイメントの未来に対して同じ価値観と展望を持つ企業と提携できたことに感激しています。」とPowersoft社長のCarlo Lastrucciは語った。
スフィアのHOLOPLOT X1オーディオシステムは、PowersoftのPFC(力率改善)回路とクラスDアンプPWM(パルス幅変調)を含むエネルギー効率の高い革新的な技術を活用し、これらの二つの技術によりAV業界の環境への影響を直接的に削減することに繋がった。
PFC回路技術の採用で同じ出力で力率補正を行わないアンプと比較して、約40%の省エネとカーボンフットプリント(CO2排出量に相当)の削減を実現。同時に、PowersoftのPWM技術は、スフィアの主電源から得られるエネルギーを使用可能な電力(ラウドスピーカーから戻ってくる無効なエネルギーを再利用したもの)に変換する。
Powersoftは、スフィアのHOLOPLOT X1のマトリックス・アレイに組み込まれた16チャンネルアンプに加えて、X1システムのサブウーファーに特許取得済みのIPAL(Integrated Powered Adaptive Loudspeaker)技術を提供した。IPALを搭載したシステムは、音響的な負荷や条件に関係なく、前例のない音響性能とサウンドシステム再生の完全な制御を提供するのである。
1万席のハプティックシートはPowersoftの低周波振動再生システムと統合されており、観客をまるで別世界へ誘うようなスフィアの体験の重要な要素になっている。PowersoftのMoverは触覚を利用した同社の画期的な小型トランデューサーで、イベント参加者は視覚や聴覚の刺激を超えた、より説得力のあるリアルな体験を届けることができる。
Powersoft社が特許を持つムービングマグネット技術は、耐久性、正確性、効率性がより優れており、超低周波を再生するオーディオ信号を利用して、各パフォーマンスに応じて椅子を振動させたり揺れさせたりする。低周波振動システムに付随して、Powersoftは718台のQuattrocanaliアンプで2,500のオーディオ・チャンネルを座席に供給した。
スフィアのこけら落とし公演は9月29日『U2:UV Achtung Baby Live At Sphere』の25公演のうちの初演だった。Darren Aronofsky監督の『Postcard from Earth』をフィーチャーしたスフィア・エクスペリエンスは、10月6日がお披露目となり、会場の革命的なハプティックシートを起用した最初のイベントとなった。
ラスベガスの次世代エンターテインメント・メディア「スフィア」にPowersoftの超低周波振動トランスデューサーMoverが導入。低周波振動システムに付随し、Powersoftは718台のQuattrocanaliアンプで2,500のオーディオ・チャンネルを座席に供給しています。