CASE導入事例
QUARO 様
東京原宿の複合カフェ・カルチャースペース「QUARO」にK-arrayのAnakondaが導入
- 事業内容
- 原宿・キャットストリートに位置するQUARO(クアロ)は、スペシャルティコーヒーとカルチャーを融合させた感覚体験スペースです。4フロアそれぞれに異なるコンセプトを設け、1F「Flow」ではコーヒーと街の賑わいを楽しめるカフェ、2F「Resonance」では音楽とともに過ごすラウンジ空間、3F「Edition」ではギャラリーやポップアップイベントを展開。さらにB1F「Alchemy」にはロースタリーを備え、焙煎から提供まで一貫したコーヒー体験を提供しています。コーヒーを軸に、人・文化・クリエイティブが交差する新たなライフスタイル空間として、国内外から多くの来訪者を集めています。
- 導入製品
- 【K-array】Anakonda-KAN200+8(ロープ状スピーカー)×2、Rumble-KU26(サブウーファー)×2
Anakonda導入による音響設計
銭 変容(Alchemy)と名付けられた地下1階のフロアでは、QUAROのなかで一番贅沢な体験をしていただきたいと考えました。天井には、空にぽっかりと開く穴を思わせる開口部があり、ここから光も音も落ちていきます。
伊藤 銭さんから、“天井に開いた穴から光が降り注ぐ”という空間設計のコンセプトをお聞きしてひらめき、「例えば、音が落ちてくる音響設計はいかがでしょうか?」とご提案させていただきましたね。
天井からは、音楽に加えて鳥のさえずりのような自然の音も聴こえてきます。この開口部には、イタリア製のロープ状スピーカーK-array「Anakonda-KAN200+8」を2台、円周に沿って外側に見えないように設置しています。
伊藤 設計の意図としては、自然の音が天井の照明のところから鳴っている感覚が大事なので、スピーカーは光の開口部の外側に隠しながらも、「この空間にいるお客様の視点がどこに行くのかという点」、と「お客様にとって、どこから音が届いている様にみえるのかというところを変えていく点」を両立させることを重要視しました。
実際に導入してみると、想定以上に天井の穴から音が鳴っているように感じられましたね。「Anakonda-KAN200+8」はロープ状のスピーカーということもあり、あらゆる形状に対応してくれるのですが、今回のような形で導入したのは初めてのことでした。
日本レディフュージョン 伊藤 寛武様
銭 ここAlchemyは、生豆から一杯のコーヒーへと至るプロセスを焙煎やテイスティングを通してより深く体験できる「ろ過」というコンセプトがあり、水しずくがが落ちてくるような自然音を最終的にイメージしていたので、実際に天井から音が優しく降り注ぐイメージしていた空間ができた実感があります。
天井から落ちる音に耳を澄ませながらコーヒーを味わうと、心の浄化も進みそうです。より凛とした空間体験につながりますね。
SUPPOSE DESIGN OFFICE 銭 嘉玥様
伊藤 K-arrayの「Anakonda」を天井内に設置すること自体はこれまでやったことがなく、知る限り他に前例もありませんでした。「Anakonda」は形状を柔軟に変えることができ、天井の照明開口部に隠して高音質な音を届けられることができる唯一の製品であったので、実際、想像以上に天井照明部分から音が鳴っている感覚が実感できてよかったです。
サブウーファーにはRumble-KU26を2台採用
伊藤 什器の下には、K-array「Rumble-KU26」という低音域専用のサブウーファーを左右に1台ずつ、合計2台設置しています。サブウーファーが低音をきちんと支えることで、高い音が天井からキラキラと際立って聴こえてくるんです。
メッシュの内側にK-array「Rumble-KU26」が1台設置されている
床近くに設置された「Rumble-KU26」と「Anakonda」が一体となり、低域から高域まで、なめらかで美しいサウンドを実現
銭 サブウーファーは床近くに設置したこともあり、実際に鳴っているかは判別できないほどですね。
伊藤 天井の「Anakonda」から鳴っている音を強調するためにも、下から音が鳴っていることが分からないように音響的な調整を施しています。
実際にあまり聞こえてはきませんが、「Rumble」を設置したことで、「Anakonda」から鳴る音と合わさって周波数のバランスが調和し、すべての音がなめらかに美しく聴こえるという効果が生まれています。
お客様からの声
佐々木 お客様をエレベーターで地下1階にご案内したときから、フロアの雰囲気に「すごい!」と驚かれることが多いですね。
音響については「上から音が降ってきて、ふわっと包み込まれるよう」「私が今ここにいるのが、ちょっと不思議な気分」とおっしゃっていただくことがあります。初めての世界に引き込まれて、コーヒーの味わいをはじめとする五感の体験に没入されているように思います。
QUARO マネージャー 佐々木 彩人様
【Credit】
- 施工:Studio × SET UP
- 設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE 吉田愛、SANNA LORENZO、銭嘉玥
- 飲食ディレクション・開業支援:unité
- コーヒーディレクション:石谷貴之
- コーヒー豆開発:小川珈琲
- アートディレクション:Vertigo Inc.
- VI・ブランディング:安田昂弘
- 映像:橋本麦
- 家具:etc inc.
- 音楽:ELLA RECORDS
- 照明計画:HIBIKI
- シャンデリア照明設計:inLighten
- 和紙:ハタノワタル
- 石:SOW
- 左官:ADDICT
- 音響:日本レディフュージョン
- 外構植栽:SOLSO

東京原宿キャットストリートに誕生した、コーヒーとカルチャーを融合した4フロアの感覚体験スペース「QUARO(クアロ)」。B1フロアのコーヒー体験スペース「Alchemy」にK-arrayの「Anakonda」と「Rumble」が導入されました。
本取材においてQUAROのマネージャーである佐々木 彩人氏、空間設計を担当したSUPPOSE DESIGN OFFICEの銭 嘉玥氏、音響設計施工を担当した日本レディフュージョンの伊藤 寛武氏に、K-arrayのスピーカーシステム導入に関してお話をお伺いしました。