CASE導入事例
ニュウマン高輪 LUFTBAUM 様
ニュウマン高輪 LUFTBAUMにMartin Audio、Rockustics、KGEAR、Powersoft、NETGEARを導入 ― 音を「設備」から「体験」へ昇華させた、大規模商業施設の音響設計 ―
- 事業内容
- ルミネ史上最大規模となる、延床面積約60,000㎡の新商業施設。多彩な業態の約180ショップがオープンし、100年先のまだ見ぬ生活価値を追い求めるべく、商業施設の枠を超え、普遍的で本質的な体験価値を生み出し、それをアップデートし続けることを目指す。
- 導入製品
- 【Martin Audio】ACS-40TS、ACP-55T、CDD5、CDD6TX-WR、CDD8-WR、SX110
【Rockustics】Periscape4
【Powersoft】Mezzo 324 A+、Mezzo 602 A+、Mezzo 604 A+、Unica 8M 2K8
【KGEAR】GC8S、GU210
【NETGEAR】GSM4230P、GSM4212P
商業空間全体の質を高める共用部音響(28F・29F)
28F・29Fに位置するコンセプトエリア「LUFTBAUM」の共用部には、同フロアにふさわしい上質なBGM環境を実現するため、Martin AudioのスピーカーとPowersoftの小型パワーアンプ「Mezzo」を中心とした音響システムが導入されました。
また、スイッチにはNETGEAR製を採用し、デジタルネットワークによるAoIP(AES67)接続を構成。アナログ信号を長距離配線することなく、柔軟性の高いシステムを実現しました。
店舗ごとにチャンネルを分けた柔軟な運用により、各店舗やフロアの要望に応じた音量調整や演出が可能です。
Martin Audioのペンダントスピーカー「ACP-55T」。150°の広い円錐状カバレッジにより、空間全体に均一なサウンドを届けている。
Martin Audioのサブウーファー「SX110」がふんだんに使用され、ラグジュアリーな空間にふさわしい厚みのある低域再生を実現している。
Martin Audio「SX110」
超小型・同軸非対称拡散スピーカーMartin Audio「CDD5」
各フロアのスピーカーを駆動する超小型パワーアンプPowersoft「Mezzo」シリーズ
NETGEARのスイッチを採用し、デジタルネットワークによるAoIP(AES67)接続を構成
商業施設初の試みとなるLUFTBAUM 28F「翠の庭」の360°立体音響空間
ここ「翠の庭」は、音響システムそのものを体験価値として捉え、空間・音・コンテンツを一体で設計した、ニュウマン高輪を象徴する実験的なエリアです。
28Fに位置する屋外庭園には、30台以上のスピーカーを空間全体に配置した360°立体音響システムが導入されました。
音楽ホールやスタジオ、店舗BGMまで幅広い音作りを手掛ける、株式会社ユニオンサウンドシステムのオーディオエンジニア・町田氏の設計により、音に包み込まれるような没入感のあるサウンド体験が実現しています。
翠の庭はなんと都心上空150m!富士山を望む絶景と圧巻の植物が織りなす空間
Martin Audio「CDD6TX-WR」
音に導かれる、新たな庭園体験
本空間では、音が一方向から聴こえるのではなく、空間の中を自然に巡ることで、来場者が音の存在を感じながら歩きたくなるような設計がなされています。
視覚だけでなく聴覚からも空間体験を拡張する、これまでにない庭園演出が生み出されました。
Martin Audio「CDD8B-WR」
NETGEAR、Powersoftの各種機材がコンパクトにまとまった機材ラック
J-WAVE(81.3FM)と共創する音像体験プロジェクト「THE MAESTRO」
ソフト面では、ニュウマン高輪とラジオ局J-WAVE(81.3FM)が共同で企画・展開する音像体験プロジェクト「THE MAESTRO」を始動。
LIVEとは異なるアプローチで、新たな音楽体験の創出に取り組んでいます。音と空間の関係性に着目した、実験的かつ継続的な共創プロジェクトです。
TiMax SoundHubイマーシブオーディオプロセッサーを活用し、ラジオ局J-WAVE 81.3FMとニュウマン高輪が共創した音像体験「THE MAESTRO」。弊社代々木ショールームでの検証経験が活かされたという(町田氏談)
第1弾アーティスト・STUTSによる空間特化型サウンド制作
記念すべき第1弾では、プロデューサー・トラックメーカーのSTUTSを起用。町田氏と共に実際の空間でミックスを行い、この場所でしか体験できないインストゥルメンタル音源を制作。
時間帯によって楽曲が切り替わる仕掛けも盛り込まれ、昼と夜で異なる表情を見せる音響演出が実現しています。
TiMaxインタビュー:プロデューサー・トラックメーカーSTUTSとオーディオエンジニア町田氏が語る、イマーシブオーディオが生み出す新しい音像体験「THE MAESTRO」制作の裏側の記事はこちら
景観に溶け込む屋外音響とRockusticsの存在
この庭園空間では、景観との調和を重視し、Martin Audioに加えRockusticsの屋外スピーカーを採用。植栽や空間デザインに自然に溶け込みながら、必要十分な音量と明瞭度を確保することで、視覚的なノイズを抑えた音響設計が施されています。
景観と自然に溶け込むRockusticsのスピーカー「Periscape4」。真っ黒ではないグレイッシュなカラーリングも評価されている。
設計思想を支える機材選定とシステム構成
KGEARの軽量なシーリングサブウーファーによる施工負担の軽減、Martin Audioの音質とコストバランス、Powersoftの高効率・省スペース設計、NETGEARによる安定したネットワーク構築など、各機材の特性を活かした合理的な選定が、ニュウマン高輪の実験的な音響環境を支えています。
左:Martin Audioのシーリングスピーカー「ACS-40TS」
右:KGEARのサブウーファー「GC8S」は薄型・軽量設計のため、施工性の高さが評価されている(町田氏談)。
塗装されたMartin Audioのシーリングスピーカー「ACS-40TS」
NETGEAR M4250
KGEARのサブウーファー「GU210」は薄型で設置場所を選ばない。
音と人、空間が交差する新しい商業施設のかたち
植物空間、飲食、そしてアーティストやクリエイターが交わる場として、ニュウマン高輪はこれまでにない音響体験を提供する商業施設となりました。
音響を「設備」にとどめず、「体験価値」として昇華させる試みは、今後の商業空間における音のあり方を示唆しています。
【エリアごとの機器構成】
- ■North 2F/LUFTBAUM 28F/29F:エレベーターホール
- シーリングスピーカー:ACS-40TS 4台
- サブウーファー:GC8S 2台
- パワーアンプ:Mezzo 602 A+ 1台
- ネットワークスイッチ:GSM4212P 1台
- ■28F:翠の庭
- ポイントソーススピーカー:CDD8-WR 8台、CDD6TX-WR 2台、Periscape4 30台
- サブウーファー:GU210 7台
- パワーアンプ:Unica 8M 2K8 2台、Mezzo 604 A+ 8台
- ネットワークスイッチ:GSM4212P 2台
- ■28F:共用部BGMシステム
- シーリングスピーカー:ACS-40TS 36台
- ペンダントスピーカー:ACP-55T 14台
- サブウーファー:GC8S 7台、SX110 10台
- パワーアンプ:Mezzo 604 A+ 12台
- ネットワークスイッチ:GSM4230 1台
- ■29F:共用部BGMシステム
- シーリングスピーカー:ACS-40TS 22台
- ペンダントスピーカー:ACP-55T 3台
- ポイントソーススピーカー:CDD5 38台
- サブウーファー:SX110 13台
- パワーアンプ:Mezzo 604 A+ 11台
- ネットワークスイッチ:GSM4230 1台

ルミネ史上最大規模となる新商業施設「ニュウマン高輪」。
28F・29Fに位置するコンセプトエリア「LUFTBAUM」には、従来の商業施設の枠を超え、音を「設備」ではなく「体験」として捉えた、先進的かつ多層的な音響設計が施されています。
館内共用部から屋外庭園、さらに商業施設としては初の試みとなる360°立体音響空間まで、Martin Audio、Rockustics、KGEAR、Powersoft、NETGEARの各システムが連携し、新たな商業空間をサポートしています。