CASE導入事例

株式会社MSI JAPAN 大阪 様

MSI JAPAN 大阪にK-array Pinnacle-KR202 IIを導入

MSI JAPAN 大阪にK-array Pinnacle-KR202 IIスピーカーシステムを導入

事業内容
大規模なコンサートやイベントから、ストリートパフォーマンスまで、西日本全域を対象に多様な現場に対応する人材と最適なサウンドデザインを提供
導入製品
K-array社 Pinnacle-KR202 IIシステム

音響システムの設計・オペレーションにおけるプロフェッショナルとして、関西を中心に数多くのイベント・フェス・アリーナ案件を手掛けるMSI JAPAN 大阪様。このたび、K-arrayの「Pinnacle-KR202 II」を新たに導入された背景や、実際の現場での使用感について、PAエンジニアの岡本様・松本様に詳しくお話を伺いました。

—「Pinnacle-KR202 II」を導入いただいた経緯を教えてください。

岡本  もともと、12インチウーファークラスのポイントソーススピーカーは所有していましたが、その上になると中規模のラインアレイしかなく、間を埋める機材が手薄でした。12インチクラスでは音量・音圧的に厳しい、でも大掛かりなラインアレイを持っていくほどでもない――そういった現場が意外と多いんです。

「Pinnacle-KR102 II」も試させていただきましたが、仕事の幅を考えたときに、もう一段階上のサイズである「Pinnacle-KR202 II」の方がオールマイティに使えるなと判断しました。

MSI JAPAN 大阪 Pinnacle-KR202 II

K-array Pinnacle-KR202 II

—実際に現場で運用されてみて、使い勝手はいかがでしたか?

岡本  「KR102 II」 はもちろん、「KR202 II」も非常に軽量で、一人でも問題なく組み立てが可能です。現場には2名で入り、1人が卓まわり、もう1人がスピーカーの設置を担当するという分担ができるので、少人数でも効率よく運営できています。設置スペースも取らないし、スタンドを立てずに置けるのもありがたいですね。

松本  ハイエースにも一人で積めるサイズ感ですし、現場のトランスポートにも優しい点は、導入の大きなメリットだと思います。

MSI JAPAN 大阪 岡本様

MSI JAPAN 大阪 岡本様

—導入後、お客様の評判はいかがでしょうか?

岡本  とあるテーマパークのプレス発表会にK-arrayを使用した際、すごく評判が良かったようです。普通のスピーカーだとプレス席の視界を遮ってしまうのですが、K-arrayはスリムだから「見切れ」が起きにくい。スタッフの皆さんが喜んでくれました。

松本  先日開催されたサーキットイベント「なにわ筋みっくす音楽祭」でも出演者の方から「こんなに小さいのに、めちゃくちゃ良い音するね!」と声をかけていただきました。実際、ウッドベースも綺麗に鳴っていて、野外環境でも問題なく運用できました。逆に「出し過ぎやから、ちょっと抑えて」と言われるぐらい(笑)十分な音圧と明瞭度が得られた印象です。

岡本  見た目からは想像できないほど、しっかりサブウーファーが鳴りますね。このサイズ感で、これだけのパンチ感が出せるって、ちょっと驚きでした。

松本  中音も高音も滑らかで、ソース次第でかなりしっかりした音が出る印象です。片側のサブウーファーにDSPアンプが内蔵されている設計なので、電源を両側に引かなくてもよく、限られた電源環境の現場でも非常に扱いやすいと思います。

MSI JAPAN 大阪 なにわ筋みっくす音楽祭

なにわ筋みっくす音楽祭

—現在どのようなシーンで使用されていますか?

岡本  最近では大ホールでのリハに使用しました。本番はホール備え付けのシステムを使いましたが、「KR202 II」だけでも会場の中央あたりまでしっかりカバーできていました。

松本  短時間のリハでチューニングも最小限だったんですが、そのままスムーズに鳴らせたのが印象的でした。

岡本  そのほかにも、担当しているジャズフェスティバルや、万博のパビリオンオープニングイベントなど、スタイリッシュな見た目が求められるシーンで活躍しています。

MSI JAPAN 大阪 松本様

MSI JAPAN 大阪 松本様

—機能面で役立っているポイントはありますか?

岡本  内蔵DSPのおかげで、アウトボードを持っていかなくても済むのが良いですね。卓のアウト数が限られている現場でも、中で完結できる。Wi-Fi接続もできるので、PCをつながずタブレットから操作できるのも便利です。

MSI JAPAN 大阪

—導入後の社内での評価はいかがでしょう?

岡本  まだ導入して間もないですが、以前はハイエース2台で運んでいた機材量が1台で済むようになったのは、現場運営にとって非常に大きな変化です。

松本  特別なトレーニングも必要なく、基本が分かればすぐ使えるところが良いと思います。

MSI JAPAN 大阪

—最後に、Pinnacle-KR202 IIはどのような現場におすすめでしょうか?

岡本  12インチでは少し物足りないけど、ラージまではいらない。そういった“ちょっと背を伸ばしたい(笑)”現場にぴったりだと思います。見た目もスマートで目立たず、トランポ事情が厳しい現場にも良いですね。

松本  高さ調整のバリエーションがもう少しあればさらに使いやすいですね。今後、吊り設置の現場でも試してみたいです。

—ありがとうございました!コンサートから夏祭りまで、幅広いイベントのPAを手がけるMSI JAPAN 大阪様。今後、さまざまな現場でPinnacleの活躍が見られるのが楽しみです!

MSI JAPAN 大阪 Pinnacle-KR202 II

編集後記

導入から間もないながらも、すでにさまざまな現場でご活用いただいているとのこと。電源環境やトランポについてなど、現場のリアルな声を伺うことができ、大変勉強になりました。また、KR202 IIは「一人でも余裕で持ち運べる」とのことで、思わず「さすが…!」と驚かされました。

取材にご協力いただきましたMSI JAPAN 大阪の岡本様、松本様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。