Astro Spatial Audioのテクノロジー

オブジェクトベースとは

伝統的なチャンネルベースのサラウンドでは、その効果は制作段階と全く同じスピーカー配置の時にしか再現できないという難点がありました。広い会場でこれを実現しようとした場合、リッチなサウンドや意図した効果がうまく再現できず、結果エンドユーザーによる微調整が必要とされました。

SARA IIプレミアムレンダリングエンジンは、オブジェクトベースのイマーシブオーディオで、定位やレベル、アコースティック空間の特性や距離をもコントロールが可能。よりフレキシブルなスピーカー配置で、会場のどこにいてもリアルでナチュラルな効果が期待できます。水平360度にとどまらず、完全なイマーシブ3Dを構築することができるのです。

SARA IIはオーディオ入力(もともと録音されている音声データ、ミキサー出力、マイクロホン)にメタデータを追加することによって、「オーディオオブジェクト」に変更します。

※メタデータとは、レベル、空間定位、アコースティック空間特性、ベロシティ、距離、ポイントソースなのか平面波なのかの情報を含みます。

オブジェクトベースとは

<エンジニアへのメリット>

  • スピーカー配置に縛られない
  • セットアップ時間の短縮
  • 会場が変わっても近似した効果が期待できる
  • 不自然さの排除
  • 従来のワークフローの変更なし
  • トラッキングシステムとの同期
  • サードパーティー機器からの制御/OSC

<観客へのメリット>

  • イマーシブ体験
  • 2D、3Dサラウンド
  • 見た目と音声の定位が一致
  • ステレオイメージをより広いエリアで体感
  • ステージ上の定位感が増す

3D的に音像を移動させる

会場内にリアルタイムで音像移動するサウンドエフェクトとミキシングによって、観客に対して真にダイナミックな体験を提供します。照明や映像のシステムの制御も、音響システムと一緒にコントロールが可能です。ダイナミックな劇場演出のほか、テーマパークや映像芸術インスタレーションの音場体験を作り出すのに最適です。

3D的に音像を移動させる

ルームアコースティック特性をダイナミックに変更する

ユニークなリアルタイムの音響シミュレーションで、バラエティに富んだナチュラルなアコースティック空間特性を創造。意図する演目に合わせて、会場のアコースティック特性を電気的に変更することが可能です。貧弱な音響特性のホールを、ドラマチックなオペラ劇場や教会のような響きに変化させます。スピーチ再生やクラッシックコンサートの残響支援に効果的です。

ルームアコースティック特性をダイナミックに変更する

より多くのお客様がステレオイメージを共有

通常のLRでの再生では、観客の多くはステレオイメージを享受できません。

いくつかのソースがステージの正面に分配されれば、SARA IIプレミアムレンダリングエンジンで、より多くの観客にステレオイメージを共有することが可能です。ソースが多ければ多いほど、より多くの観客がステレオイメージを共有できるようになります。スイートスポットはスイートエリアへと変化し、客席内を歩き回ったとしてもイメージは均一で確実なものとなります。

より多くのお客様がステレオイメージを共有

左:従来のサウンドシステム

右:SARA IIプレミアムレンダリングエンジンを使用した場合